ターンオーバー(表皮の生まれ変わり)が乱れて古い角質が残ると、表皮が厚くなります(角質肥厚)。角質肥厚になると、肌が灰色がかって見えたり(くすみ)、毛穴が詰まってニキビの原因になったりします。
ピーリング化粧品は、古くなった角質を表皮から剥がすアイテムです。ピーリングケアで、肌のごわつき・くすみ・毛穴詰まりのない、透明感のある美肌を目指してみましょう。
この記事では、自宅で気軽に試せるピーリング化粧品を紹介しています。
ホームケアのピーリングで得られる効果は人によって異なります。ピーリング化粧品がどのような肌悩みに合っているかも事前に知っていきたいですね。
ホームピーリングに向いている人
- 肌のごわつき・くすみを感じている人
- 保湿力の高い化粧水を使っても乾燥を感じる人
- コメド(面皰・白ニキビ・黒ニキビ)ができやすい人
角質肥厚によって引き起こされる肌悩みは、定期的なホームピーリングでケアしていきましょう。肌の状態を見ながら、3日に1回ほどのペースで使用するのがおすすめです。
ピーリング化粧品には、洗顔やスクラブ、ゴマージュなどがありますが、肌あたりの良さを求めるならピーリングジェルも試してみましょう。洗い流すのが面倒な人は、拭き取り化粧水もおすすめです。
ただし、次の人はピーリング化粧品の使用に注意しましょう。
ホームピーリングに向いていない人
- 肌が薄い・赤くなりやすい人
- クレーター状のニキビ跡をケアしたい人
- 稗粒腫をケアしたい人
ピーリングは肌の表面を剥がすケアです。肌に負担がかかるので、敏感肌や炎症を起こしやすい肌には向いていません。
敏感肌の人、摩擦を避けたい人は、こすらない角質ケアがおすすめです。タカミスキンピールのような、洗顔後に取り入れる導入美容液で角質ケアできる商品を試してみましょう。
- タカミスキンピール
-
5,280円(税込) 30mL
水のようなテクスチャー。理想的なターンオーバーに導き、トラブルを繰り返さない肌作りをサポートする。
炎症が進みクレーター化したニキビも、ホームピーリングではケアできません。また、なかなか治らない稗粒腫(1~2mm程度の白い粒)もクリニックでの治療がおすすめです。
記事内では、ピーリングを施術している美容のプロにホームケアのメリット・デメリットについても取材しました。周囲には聞きづらいデリケートゾーンのケア、皮膚科やサロンでピーリングした方がいい場合など、プロのアドバイスも参考にしてみましょう。
- 目次
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- ホームケアならピーリングジェルがおすすめ
- ピーリングの効果を求めるならAHA入りがおすすめ
- 洗い流すのが面倒なら拭き取り化粧水もおすすめ
- プチプラのピーリング化粧品おすすめ12選
- プチプラ・ピーリング洗顔おすすめ3選
- プチプラ・ボディ用ピーリングおすすめ3選
- プチプラ・ピーリングジェルおすすめ3選
- プチプラ・角質化粧水&美容水おすすめ3選
- ピーリング・角質ケアの種類とコスメ
- 手軽なピーリングなら洗顔&ボディソープ
- 洗い流さない角質化粧水&美容水
- 天然由来の成分で作られたゴマージュ
- 医療機関が行うケミカルピーリング
- Q&A・ピーリングの疑問に美容のプロがアドバイス
- 自宅でピーリングするメリット・デメリットは?
- 自宅でピーリングする場合の注意点を教えてほしい
- 自宅でピーリングした後に皮が剥けたらどうすればいい?
- 脇やデリケートゾーンを自分でピーリングするのはダメ?
- クレーター状のニキビ跡もセルフピーリングしていいの?
- セルフピーリングで特に気をつけるポイントは?
- まとめ・おすすめのピーリング化粧品で角質をホームケア
ホームケアならピーリングジェルがおすすめ
摩擦による肌への負担を避けたいなら、ホームケアではピーリングジェルを選んでみましょう。
ピーリングジェルをたっぷりと使えば、指が顔に直接当たるのを防ぐことができます。また、肌あたりも優しいので心地良くケアできるでしょう。
肌あたりの優しいピーリングジェルおすすめ3選
オルビスの「アクアピーリングジェル」は、アンズ果汁が配合された角質ケアアイテムです。週に1~2回を目安に使用しましょう。
セフィーヌはサロン化粧品としても知られるブランドです。「ハーブクリアジェル ピュア」は、ごわつきが気になる肌に毎日使えるアイテムで、洗顔代わりにもなります。
Cure(キュア)の「ナチュラルアクアジェル」は、15年以上販売されているロングセラー商品です。顔はもちろん、背中やひじ・ひざ、デコルテなどにも使えます。
いずれも3,000円以内で購入できるプチプライスなのも魅力です。
ピーリングの効果を求めるならAHA入りがおすすめ
ピーリングの効果を高めたい人は、AHA(フルーツ酸)やサリチル酸入りのジェルを選んでみましょう。
- AHA(フルーツ酸)…グリコール酸、乳酸などの総称で、リンゴや柑橘類などにも多く含まれる
- サリチル酸(BHA)…毛穴の開き、シミ、ニキビ予防にも用いられる成分で、AHAより刺激が強い
市販のピーリングジェルにもAHAやサリチル酸が含まれているものがあります。
プリュの「ハニーマイルドピーリングジェル」には、乳酸やリンゴ酸などのAHAが配合されています。山形県産ハチミツ、プラセンタ、ヒアルロン酸、コラーゲンなどの保湿成分も配合されていて、洗いあがりの突っ張り感を防ぎます。
ロゼットの「ゴマージュ モイスト」は、植物由来の3種のAHA(乳酸・リンゴ酸・クエン酸)を配合したピーリングジェルです。プチプライスなので、ひじ・ひざ・かかとなど全身にたっぷり使えます。
植物性のAHA(乳酸・グリコール酸)が配合されているナイス&クイックの「ボタニカルピーリングジェル」は、なめらかなテクスチャーなので心地良くケアできます。保湿成分として、高濃度スクワラン、天然セラミドなども配合されています。
市販のピーリングジェルに含まれているAHAやサリチル酸は、クリニックで処方されるものより濃度を薄めてあります。ただし、いずれも強い酸で刺激が出やすいので、使用にはくれぐれも注意しましょう。ピーリング後はいつもより丁寧に保湿してください。
洗い流すのが面倒なら拭き取り化粧水もおすすめ
ピーリングジェルでマッサージ後、ポロポロが出ることがあります。洗い流す必要があり、面倒に感じることもあるでしょう。
洗い流さずに角質ケアしたいなら、拭き取り化粧水もおすすめです。乾燥が気になるなら、保湿成分が配合されている商品を選びましょう。
ウテナの「モイスチャーふきとり化粧水」は、保湿成分アロエエキスを配合しています。朝の洗顔代わりにも使えるので、時短ケアしたい人にもおすすめです。
クリニークの「クラリファイング ローション2」は、乾燥肌や混合肌におすすめの拭き取り化粧水です。保湿成分のヒアルロン酸を配合し、うるおいを残しながら角質ケアしていきます。
- クリニーク クラリファイング ローション
-
2,750円(税込) 100mL
ヒアルロン酸、ハマメリス水などが配合された拭き取り化粧水。肌タイプ・季節の肌ゆらぎに合わせて6種類から選べる。
保湿重視ならベネフィークの「リセットクリア N」も試してみたいですね。とろみのあるテクスチャー、ハーバル・フローラルの爽やかな香りが特徴です。
プチプラのピーリング化粧品おすすめ12選
自宅で気軽に角質ケアしたいなら、まずはピーリング化粧品で試してみるのもいいですね。プチプラコスメなら続けやすい、合わなくても次の商品を試しやすいでしょう。
ここでは、3,000円以内で購入できるピーリング化粧品を紹介していきます。
プチプラ・ピーリング洗顔おすすめ3選
毎日のスキンケアにピーリングを取り入れたいなら、ピーリング成分配合の洗顔料が便利です。
ドクターシーラボの「VC100ピーリングソープ」は毎日朝夕の洗顔で使える石けんです。3種のフルーツ酸と3種の角質ケア成分が配合されています。
セルニュープラスは常盤薬品が展開するコスメブランド。「ピーリングソープ」には、肌表面の古い角質や毛穴のつまりを取り除く目的でAHA(クエン酸)とBHA(サリチル酸)が配合されています。
同じく常盤薬品のブランドNOV(ノブ)には、大人ニキビ用のスキンケアラインがあります。洗顔料「ACアクティブ ウォッシングフォーム(医薬部外品)」には、抗菌作用の有効成分としてBHA(サリチル酸)が、肌荒れ予防の有効成分としてグリチルリチン酸2Kが配合されています。
洗顔料としては若干高めですが、ピーリングも一緒にできるのであれば、コスパは良いと言えそうです。
プチプラ・ボディ用ピーリングおすすめ3選
ひじ・かかと・デコルテなど、ごわつきやくすみが気になる部分もホームケアできるといいですよね。ボディ用のプチプラアイテムなら、次の3つを検討してみましょう。
ロゼットの「ゴマージュ」は120g・437円(税込)とプチプライス。ジェルタイプで、気になる部分を優しくこすってケアします。
ハウスオブローゼの「ボディ スムーザーN」は、3種のスクラブが配合されたペースト状の商品です。気になる部分を軽くマッサージして洗い流します。お風呂でよく温まった後でケアするといいですよ。
ヴェレダの「ホワイトバーチ ピーリングボディウォッシュ」は、週1~2回程度のスペシャルケアに取り入れてみましょう。体を洗った後、角質が気になる部分を中心にマッサージして洗い流します。
- ヴェレダ ピーリングボディウォッシュ
-
2,420円(税込) 150mL
天然由来のスクラブで角質オフする「ヴェレダ ホワイトバーチシリーズ」のボディウォッシュ。週1~2回のスペシャルケアに。
いずれも安くて使い勝手がいいので、ボディケアが面倒な人でも続けやすいですね。
プチプラ・ピーリングジェルおすすめ3選
ピーリング化粧品といえばジェルを想像する人も多いでしょう。ここでは、顔のごわつき・くすみが気になる人向けのジェルを紹介します。
オルビスの「アクアピーリングジェル」は、アンズ果汁が配合された角質ケアアイテムです。週に1~2回を目安に使用しましょう。
セフィーヌはサロン化粧品としても知られるブランドです。「ハーブクリアジェル ピュア」は、ごわつきが気になる肌に毎日使えるアイテムで、洗顔代わりにもなります。
Cure(キュア)の「ナチュラルアクアジェル」は、15年以上販売されているロングセラー商品です。顔はもちろん、背中やひじ・ひざ、デコルテなどにも使えます。
マッサージすると、ジェルが反応してポロポロと出てきます。使用感の「ポロポロ」が好き、体験してみたい人はジェルを選ぶといいでしょう。
プチプラ・角質化粧水&美容水おすすめ3選
洗い流す手間を省きたいなら、拭き取りタイプの化粧水(ローション)や、塗るだけでOKの美容液タイプを探してみましょう。厳密にはピーリング化粧品には分類されない商品ですが、角質ケアしたい人向けなのでおすすめです。
タカミの角質美容水「スキンピール」は、肌になじませ代謝を整えるコスメです。通常30mL・5,280円(税込)ですが、初回に限り10mL・1,000円(税込)でシートマスク1包と一緒に試すことができます。
ドクターシーラボの拭き取り化粧水「ラボラボ スーパーKEANAローション」には、角質ケア目的で乳酸とリンゴ酸が配合されています。約1ヵ月分・100mLは1,540円(税込)ですが、約2ヵ月分・200mLでも2,750円(税込)で3,000円以内で購入可能です。
トゥヴェールの「スキンピーリングローション」も、ドクターシーラボと同じく拭き取りタイプのプレ化粧水です。標準タイプとピーリング力高めタイプがあるので、自分の肌に合ったものを選びましょう。
いずれも洗顔後にプラスワンするだけの簡単な角質ケアです。
ピーリング・角質ケアの種類とコスメ
古い角質を除去したり、肌のターンオーバーを整えたりする目的の化粧品があります。大きく分けるとピーリング、スクラブ、ゴマージュです。
角質ケア化粧品はピーリングジェルだけではありません。洗顔やローション(化粧水)など様々なアイテムがあるので、目的に合わせて選ぶのがおすすめです。
ホームケアできる角質ケア化粧品は便利ですが、肌の状態によってはかえって悪化することもあります。摩擦などの負担を考え、必要なら皮膚科やエステティックサロンでのピーリングも検討しましょう。
ここではまず、角質ケアのタイプを詳しく見ていきます。
手軽なピーリングなら洗顔&ボディソープ
ピーリング成分が配合された洗顔料やボディソープなら、肌を洗浄するついでに角質ケアができます。ケアの手間を増やさず、摩擦による肌への負担も減らすことができるでしょう。
ピーリング洗顔料やボディソープは、保湿成分にも気を付けて選べるといいですね。
ドクターシーラボの洗顔石けん「VC100ピーリングソープ」には、洗浄成分としてグリコール酸・リンゴ酸、乳酸が配合されています。これらはAHA(アルファヒドロキシ酸・別名フルーツ酸)と呼ばれる、ピーリング成分の一種です。
ヴェレダの「ホワイトバーチ ピーリングボディウォッシュ」は、古い角質を落としてくれるスクラブ入り。週1~2回、お風呂のついでにケアできます。
- ヴェレダ ピーリングボディウォッシュ
-
2,420円(税込) 150mL
天然由来のスクラブで角質オフする「ヴェレダ ホワイトバーチシリーズ」のボディウォッシュ。週1~2回のスペシャルケアに。
「洗う」ケアをうまく活用して、ピーリングを継続してみましょう。
洗い流さない角質化粧水&美容水
古い角質を除去する目的のアイテムに、化粧水(ローション)や美容液があります。
トゥヴェールの「スキンピーリングローション」は拭き取りタイプのプレ化粧水です。ピーリング力高めのタイプもありますが、肌への負担が気になるなら標準タイプから試してみるといいでしょう。
「タカミスキンピール」は、肌の代謝を整えることを目的とした角質美容水です。古い角質を剥がそうとする他のピーリング化粧品とは異なり、洗顔後、スキンケアの最初に顔全体になじませます。
化粧水や美容液には、洗い流すタイプ、拭き取るタイプ、塗ってそのままでOKのタイプがあります。摩擦による肌への負担を考えながら、ピーリング力や使用方法など自分に合ったものを選びましょう。
- タカミスキンピール
-
5,280円(税込) 30mL
水のようなテクスチャー。理想的なターンオーバーに導き、トラブルを繰り返さない肌作りをサポートする。
天然由来の成分で作られたゴマージュ
ゴマージュは、植物の種やハーブなど天然由来の成分で作られたジェルやクリームで角質ケアする方法です。最近は種類も増え、顔用だけでなく全身用のアイテムも販売されています。
市販のゴマージュは、プチプラはもちろんデパコスにも人気商品があります。
メイクアップアイテムがよく知られている江原道ですが、スパシリーズで「ソフト ゴマージュ ジェル」も展開しています。温泉水やラベンダー花エキスなどの「SPA水」を配合した商品です。
Diorのローズ シュガー配合の洗顔スクラブ「プレステージ ル ゴマージュ」は、美容雑誌でもしばしば取り上げられるアイテム。150mLで13,200円(税込)とハイブランドな価格ですが、微細なシュガー粒子が肌の上でなめらかに溶けていく気持ち良さは一度試してみる価値ありです。
配合成分を気にしたい人は、ゴマージュから選んでもいいですね。
医療機関が行うケミカルピーリング
皮膚に化学薬品を塗るケミカルピーリングは、医療機関でのみ行うことができます。皮膚科の知識や技術が十分に必要な行為だからです。
市販の化粧品では効果を感じられないなら、思い切って医療機関を受診するのもいいでしょう。
例えば、
- ニキビ
- シミ(日焼け後の小さなシミ)
- 小ジワ
などの悩みで、ホームケアでは改善しない場合は、ケミカルピーリングを検討してみましょう。
なお、エステティックサロンでケミカルピーリングを受けることはできません。ただし、美容のプロが施術するので、肌をいたわりながらケアしてもらえます。
ピーリングは自己流で行うと、かえって肌を傷めるかもしれません。商品が推奨する使用量・方法を守る、場合によってはプロにケアしてもらうなど、肌に負担のかからないケアを工夫したいですね。
Q&A・ピーリングの疑問に美容のプロがアドバイス
ピーリングは肌の古い角質を落とし、肌のターンオーバーを促すもの。自宅でできる商品もあるとはいえ、肌に刺激を与えることになるため、やり方などには十分な注意が必要です。
そこで今回は、リラクゼーションサロン「ラブドワン」の店長・辻野真歩さんにお話を伺いました。
辻野さんは日本化粧品検定1級、コスメコンシェルジュなど、スキンケアや化粧品のアドバイスなどもできる資格を持っており、肌悩みからボディケアの悩みまで幅広い相談にも乗っているそうです。
辻野さんに、セルフピーリングを自宅で行う際の注意点や、ピーリング後のケアのポイントなどについて聞いてみました。
- 監修者 辻野 真歩 さん
- 福岡県在住
博多駅から徒歩4分ほどの場所にあるリラクゼーションサロン「ラブドワン」店長。25歳でエステティシャンとしてのキャリアをスタートし、2019年より現職。
日本化粧品検定1級、コスメコンシェルジュなどの資格を所有。ボディマッサージなどのリラクゼーションはもちろん、フェイスケアのアドバイスにも応じる。資格で得た知識を活かし、一人ひとりの悩みに合った化粧品の選び方や洗顔の仕方などをアドバイスする。サロン化粧品の企画・開発なども担当。
自宅でピーリングするメリット・デメリットは?
自宅でピーリングを行うメリットは、乾燥によってくすんで見える肌を明るく導く、古い角質を取ることでニキビをできにくくするケアが日常的にできるという点です。わざわざサロンなどに足を運ぶ手間や、そこまで費用をかけたくないという方には、自宅でできるピーリングは非常に手軽な方法と言えます。
一方、デメリットとしては、やりすぎによるお肌の乾燥や、肌荒れの原因につながりかねないことです。パッケージなどに使用方法が明記してあるとはいえ、「物足りないから」といって自己判断で回数を増やしたり、長い時間こすり続けたりすると、ピーリングによってトラブルが起きることもあります。
自宅で手軽にできるセルフピーリングは、記載されている使用方法・頻度を守ることが必須です。
自宅でピーリングする場合の注意点を教えてほしい
ピーリング後の肌は、とてもデリケートです。
乾燥しやすく、刺激にも敏感になるため、ピーリングから1週間ほどは普段よりもしっかりとした保湿をしましょう。量も多めに使うのがおすすめです。
- 化粧水の後で、乳液やクリームでしっかり保湿
- 特に乾燥が気になるならセラミド入りのスキンケア化粧品を投入
また、ピーリング後は角質層にスキンケアアイテムが浸透しやすい状態になります。ピーリング後の肌には、うるおいやすくなることによってシワが目立たなくなるためのレチノールや、高濃度ビタミンCなど、肌悩みに合わせた有効成分を化粧水や美容液(医薬部外品)でプラスするのもおすすめです。
大事なのは、ピーリング後は必ずしっかりと保湿をすることです。ピーリングと保湿はセットで行う、と覚えると良いでしょう。
加えて、次の3つのケアについても注意が必要です。
- 日焼け対策
- ピーリング後の洗顔
- 拭き取り化粧水の使用
まずは日焼け対策について。ピーリングによって皮膚自体が薄くなっているため、紫外線などの影響も受けやすくなります。いつもよりも入念なUVケアが必須です。
日焼け自体もNGです。せっかくピーリングをしたのに、お肌が通常の状態に戻っていないままに直接日光を浴びてしまうと、シミや肌荒れの原因になってしまいます。
海や山などのレジャーに出かける予定がある場合は、ピーリングは2週間前に行うなど、お肌が回復する期間を考えてくださいね。
次に洗顔です。
スクラブ洗顔や、酵素の入った洗顔料は避けましょう。スクラブ洗顔にはゴロゴロとしたものが入っているため、直接お肌へ刺激・摩擦を与えてしまいますし、酵素の入った洗顔は作用が強いため、こちらも皮膚に与える刺激が強くなってしまいます。これらの洗顔も、ピーリング後1週間ほどは控えましょう。
最後に拭き取り化粧水ですが、乳酸やクエン酸など、ピーリング後のお肌には刺激が強いものが入っていることがあります。拭き取り時にはコットンによる摩擦も起こるので、こちらもピーリング後1週間ほどは控えましょう。
顔の脱毛、光フェイシャル、ハイフなどの直後のピーリングも避けてください。肌の保湿を十分に行い、お肌が正常な状態に戻ってからピーリングをしましょう。1週間以上空けることをおすすめします。
自宅でピーリングした後に皮が剥けたらどうすればいい?
ドラッグストアなどで取り扱っている商品には、皮が剥けるほど高濃度の成分が入っているものはそれほど多くはありません。
しかし、クリニックなどで販売されている商品の中には、剥離効果をもつ強い成分が含まれているものもあります。これらは正しい指導のもと使用するようにしましょう。
ピーリングで皮が剥けてきても無理には剥がさずに、摩擦が起こらないよう優しく洗顔をし、しっかり保湿をして自然に剥離していくのを待ちましょう。無理に剥がしたり、摩擦を与えてしまうと、シミなどの原因になることもあるので注意してくださいね。
ピーリングをした翌日にもヒリつきや赤み、ほてりが引かないなら、皮膚科に相談するサインです。使用方法を間違えたことによる肌荒れの可能性に加え、ピーリング化粧品に入っている防腐剤などの成分に対して、アレルギーを起こしている可能性もあります。
赤みやほてりなど、お肌に違和感があれば、すぐに皮膚科を受診しましょう。
脇やデリケートゾーンを自分でピーリングするのはダメ?
ピーリングを行う場合は、デリケートゾーン専用のピーリング製品を使用してください。もちろん粘膜には使用できません。
脇や背中であれば、広がっていきやすい泡タイプを、Vラインなどのデリケートゾーンであれば、粘膜に液だれしにくいジェルやクリームタイプを使うのがおすすめです。
クレーター状のニキビ跡もセルフピーリングしていいの?
クレーター状つまり凹凸があるということは、肌の真皮層、もしくはもっと深い部分までダメージが残っている状態です。
クレーター状のニキビ跡にセルフピーリングすること自体は可能ですが、そもそもピーリングは角質層(表皮)部分に効果が見込めるものであり、真皮層までのアプローチは難しいため、クレーター状のニキビ跡自体を改善することは難しいと言えます。
赤みだけが残っているニキビの場合は、ピーリングによってターンオーバーを促すため効果的です。
一方、色素が茶色く沈着してしまい、シミになったニキビには効果がほとんどありません。ただ、クレーター状のものやシミになった部分に対しても、赤み、炎症がなければ、今後のニキビの予防・くすみの改善をめざすためにピーリングを行うことは可能です。
クレーター状の部分を治したいのであれば、皮膚科で早めにケミカルピーリングの相談をする方が良いでしょう。結果的に、セルフピーリングよりもお金も時間もかからないと考えられます。
セルフピーリングで特に気をつけるポイントは?
繰り返しになりますが、セルフピーリングで気をつける一番のポイントは保湿です。
セルフピーリングは安価で、自宅で気軽にできるというメリットはありますが、その反面、自己判断で間違ったやり方をしてしまうと、効果が感じられないだけではなく、肌荒れの原因にもなってしまいます。
セルフピーリングを行ってから1週間ほどは、いつも以上に念入りに保湿を行い、肌への摩擦を避け、日やけ対策をしっかりと行うこと。製品に記載された使用頻度や用法をしっかりと守ることが基本です。
セルフピーリング後に皮膚に異常を感じたら、すぐに皮膚科を受診しましょう。セルフケアが難しいと感じる場合や、市販のピーリング剤が自分の肌に合うか不安な場合などは、エステティックサロンや皮膚科など、プロに相談するのが一番ですよ。
まとめ・おすすめのピーリング化粧品で角質をホームケア
肌のごわつき・くすみが気になる人は、ターンオーバーが乱れているかもしれません。この記事で紹介しているピーリング化粧品を使って、古い角質を取り除くケアを試してみましょう。プチプラアイテムなら気軽に始めやすいですよね。
ただし、強い摩擦は、肌荒れを招いたり、シミなどの色素沈着の原因になったりします。拭き取り化粧水やピーリングジェルのように、摩擦をともなう角質ケアでは、こすり過ぎに注意しましょう。