毛穴に皮脂が詰まったり、毛穴周りの角層が厚くなって出口をふさいだりすると、ニキビができます。ニキビ対策は、詰まり毛穴ケアをつくらないケアがポイントです。
毛穴詰まりを防ぐには、肌の水分・皮脂・NMF(天然保湿因子)のモイスチャーバランスを整え、バリア機能を維持する必要があります。保湿ももちろん大事ですが、皮脂の酸化を防ぐビタミンCも取り入れるといいですよ。
ビタミンC誘導体や高濃度ビタミンC配合の化粧水を試すなら、トライアルセットから始めるのがおすすめです。過剰な皮脂を取り除く洗顔料、より効果的なスキンケアのための美容液なども一緒に試すことができます。
以下のトライアルセットは、いずれも1,000円程度で購入が可能です。
オルビスの薬用ニキビ・毛穴対策ライン「クリアフル」シリーズは、2022年3月にリニューアルしたばかりのニキビ・毛穴対策スキンケアライン。ビタミンC誘導体、ビタミンEなど5種の成分を配合した“ナノVCショットカプセル”が毛穴ケアのために配合されています。トライアルなら高濃度ビタミンC美容液もセットで試せるのが嬉しいですね。
- オルビス ニキビ・毛穴対策スターターセット
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980円(税込) 1週間分 ※初回限定
人気の薬用洗顔料・化粧水・保湿液のミニボトルをセット。5種の和漢植物エキス、ビタミンC誘導体の毛穴ケア成分などを配合。
ビーグレンなら毛穴ケア向けのトライアルセット(プログラム4)がおすすめです。セット中の化粧水「QuSomeローション」にはVCエチル(ビタミンC誘導体の一種)が配合されています。
- ビーグレン 毛穴ケアトライアル
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1,100円(税込) 7日間分
クレイ洗顔、化粧水QuSomeローション、高濃度ビタミンC美容液などがセットになった、7日間の毛穴ケア専用プログラム。
ニキビができた後の肌のキメを整えたいなら、「QuSomeローション」や高濃度ビタミンC美容液、保湿クリームなどがセットになったトライアルもおすすめです。
- ビーグレン 高濃度ビタミンCトライアル
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1,100円(税込) 7日間分
肌表面のケアに良い美容液「Cセラム」が試せるセット。高濃度ビタミンCは皮脂のバランスを整える、キメ肌ケア向き成分。
ニキビは潰すと早く治る、アクネ菌さえいなければニキビはできない…など、ニキビについて誤った理解をしている人も少なくありません。ニキビについて知ることで、適切なスキンケアができるようになります。
この記事では、美容のプロにニキビの原因とケアについて取材しました。思春期ニキビと大人ニキビの違い、アクネ菌についての誤解などがわかれば、適切なスキンケアのヒントになりますね。
- 目次
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- 美容のプロが解説するニキビの原因と誤解
- 思春期ニキビと大人ニキビの違い
- ニキビの原因・アクネ菌は悪者じゃなかった
- ニキビ予防と美肌菌ケアのすすめ
- 乾燥肌や混合肌のニキビケアにおすすめの保湿化粧水
- 脂性肌のニキビケアにおすすめの油分控えめ化粧水
- アクネケアしたい人におすすめの化粧水
- 抗酸化成分配合のビタミンC化粧水でニキビケア
- 拭き取り化粧水で毛穴詰まりを防いでニキビケア
- 美容のプロに聞く・美肌菌を育てるスキンケア
- 最近よく聞く「美肌菌」って何?
- 美肌菌が働くと肌にどんな良いことがある?
- 美肌菌ケアのポイントを知りたい
- スキンケア以外に美肌菌を育てる方法は?
- ニキビの原因を知り適切な化粧水選びを
美容のプロが解説するニキビの原因と誤解
ニキビの種類や原因について、実はよくわかっていない人も多いのではないでしょうか。ニキビケアのために化粧水を選ぶ前に、まずはニキビについて理解を深めておきましょう。
NARITAIは、久留米市の体質別専門サロン『esthe & make RUBY』オーナー・北川洋子さんに取材。ニキビについてお話を伺いました。
ニキビの原因と思われがちなアクネ菌ですが、実はまったくの悪者ではないみたいです。
- 監修者 北川 洋子 さん
- 福岡県在住
エステティシャン・メイクアップアーティスト・スクール講師。久留米市の体質別専門サロン『esthe & make RUBY』オーナー。
メイクアップアーティスト育成スクールの講師を13年間務める。スクール講師の他に美容室や企業へのメイクアップ講習や数々のショーや舞台でメイクを担当、テレビCMなど撮影現場の経験も豊富。
33歳でトータルビューティーを追究すべくエステ業界へ。37歳で独立。現在は腸内美容・美肌菌サロンを経営する他、エステ・メイクスクールも主催。
思春期ニキビと大人ニキビの違い
「思春期ニキビ」と「大人ニキビ」の原因は同じです。ただし、できやすい場所が変わってきます。
10代・20代は皮脂の分泌が活発なので、ニキビは皮脂量の多いTゾーン(額・鼻筋など)にできやすいです。これを放っておくと、酸化して黒ニキビになってしまいます。
それが、20代後半以降になると、ニキビのできる場所がだんだん下りてきます。頬やフェイスライン、顎、口まわりのUゾーンにできやすくなります。
Uゾーンにできる大人ニキビの原因は乾燥です。他にも、内臓の調子が悪かったり、ホルモンバランスが崩れたりと、体の不調やストレスがニキビとして表れることもあります。
今はマスク生活が日常化しているので、10代や20代でも口まわりにニキビができます。これは、マスクによる摩擦や乾燥が原因です。
ニキビの原因・アクネ菌は悪者じゃなかった
思春期ニキビも、大人ニキビも、アクネ菌の増殖が原因で起こります。ただし、アクネ菌そのものは悪者ではないんです。
アクネ菌は皮膚常在菌の一つで日和見菌に分類されます。ニキビのない肌にもアクネ菌は存在しているんです。
日和見菌であるアクネ菌は、善玉菌(表皮ブドウ球菌)が悪玉菌(黄色ブドウ球菌)に勝っている時にはニキビの原因になりません。毛穴の奥にいて、病原菌が体内に入るのを防ぐ役割を果たしてくれます。
ところが、毛穴に皮脂が溜まって酸素に触れない環境になることでアクネ菌は増殖します。そうしてニキビはできるのです。
アクネ菌を殺菌したからといって、ニキビが治るわけではありません。過剰な皮脂分泌を抑えるケアこそ必要なんです。
ニキビ予防と美肌菌ケアのすすめ
ニキビ予防、ニキビの改善方法の基本は肌を清潔に保つことです。
ただし、ニキビができたら、
- クレンジング・洗顔で肌を清潔に保つ(過剰な洗顔は避ける)
- 触らない・つぶさない
この二つは守るようにしましょう。
ニキビができたからといって頻繁に洗顔をすると、肌に必要な皮脂まで落としてしまい乾燥を招きます。乾燥は余計な皮脂分泌をうながすことにつながるからです。
ただし、丁寧な「落とす」ケアは大事です。生え際やフェイスライン、小鼻、口の下のくぼんだ部分などの洗い残しに気を付けましょう。
また、雑菌のいる手で触ったり、つぶしたりすると、化膿して黄ニキビになることもあるので要注意です。肌への刺激も避けるようにしてくださいね。
あと、ニキビに悩んでいる人は、食生活や睡眠など生活習慣の見直しが必要です。食生活では、糖質・脂・アルコールなどの摂りすぎに注意したいですね。栄養バランスの良い和食や発酵食品、高タンパク・低糖質の食事を心がけていきましょう。
他にも、湯船に浸かるなど体を温める、ストレスを解消することなども大事です。
そして何より大切なのは、日和見菌のアクネ菌を善玉菌の味方に付けることです。
善玉菌は美肌菌とも呼ばれています。美肌菌が働いている肌は、よくうるおい、ハリ・ツヤも保てています。ニキビもできにくい肌です。
美肌菌ケアは、丁寧な「落とす」ケアと保湿、腸内環境の改善など、シンプルな方法で叶います。ニキビが気になる人は、美肌菌の存在にも注目してみてくださいね。
NARITAIでは、美肌菌についても北川さんに詳しく話しを聞きました。美肌菌ケアの方法を先に知りたい人は、こちらの記事内リンクから進みましょう。
乾燥肌や混合肌のニキビケアにおすすめの保湿化粧水
ニキビを防ぐため、うるおいがあってバリア機能がよく働く肌づくりを目指しましょう。丁寧な保湿ケアは、肌の皮脂バランスを整えるためにも必要です。
乾燥肌や混合肌であれば、肌に水分が足りていません。どちらも水分と油分のバランスが崩れているので、バリア機能が低下している可能性があります。
- 乾燥肌…皮脂は少なめで、水分が不足している肌
- 混合肌…Tゾーンは油っぽいのに、水分不足でUゾーンはカサつく肌
乾燥肌は加齢とともに増える傾向に、混合肌は20代後半から30代に多いと言われています。そんな乾燥肌や混合肌におすすめの保湿化粧水はこちらです。
乾燥肌・混合肌におすすめの化粧水
ちふれの「化粧水 しっとりタイプ」は、保湿成分としてヒアルロン酸、トレハロースが配合されています。180mL・605円(税込)と市販の化粧水の中でもプチプライスなので試しやすいですね。
エトヴォス(ETVOS)の「モイスチャライジングローション」には、植物性セラミドなどの保湿成分が配合されています。肌なじみの良い使い心地で、天然ラベンダー花水の香りも穏やかです。
dプログラムなら、乾燥による肌荒れをケアする「モイストケア ローション MB」がおすすめです。カサついて敏感になっている肌を優しくケアしてくれますよ。
ミストタイプの化粧水は便利ですが、しっかり保湿するためにも、手のひらで丁寧にプッシュしてあげられる化粧水を選びましょう。
脂性肌のニキビケアにおすすめの油分控えめ化粧水
脂性肌(オイリー肌)は、皮脂も水分も多めで、べたつきやすい肌質です。皮脂が多いと毛穴に溜まりやすくなり、アクネ菌の増殖にもつながってしまいます。
皮脂が気になるなら、油分控えめの化粧水で保湿ケアしてみましょう。
脂性肌におすすめの化粧水
無印良品の「クリアケア化粧水」は、テカリやべたつきが気になる人向けラインの商品です。柑橘系のさわやかな香りが使いやすい化粧水で、200mL・1,290円(税込)の価格も嬉しいですね。
オルビスの「クリアフル ローション」はニキビ・毛穴ケアを考えた保湿化粧水です。脂性肌であれば「L さっぱりタイプ」を選ぶといいでしょう。
オルビスは洗顔料や保湿液も一緒に試せるスターターセットから始めてみるのもおすすめです。
- オルビス ニキビ・毛穴対策スターターセット
-
980円(税込) 1週間分 ※初回限定
人気の薬用洗顔料・化粧水・保湿液のミニボトルをセット。5種の和漢植物エキス、ビタミンC誘導体の毛穴ケア成分などを配合。
アユーラの「リズムコンセントレートウォーター」は、たっぷり使える300mL・4,400円(税込)。パシャパシャとしたテクスチャーで、さっぱりとした使い心地が魅力です。
脂性肌のケアは皮脂コントロールがポイントです。余分な皮脂は、優しく丁寧に洗い流してあげましょう。摩擦は禁物です。ゴシゴシ洗いは避け、泡を転がすように洗顔してあげてくださいね。
自然の皮脂膜は、洗顔後で洗い流されてしまいます。化粧水の保湿力を肌に閉じ込めるためにも、乳液でフタをしてあげましょう。さっぱりタイプの乳液を選べば、べたつきもさほど気になりません。
アクネケアしたい人におすすめの化粧水
肌のバランスが崩れると、アクネ菌が増殖してニキビの原因になります。アクネ菌は皮脂をエサにするので、まずは余分な皮脂を落とすケアをしましょう。
アクネ菌のエサになりにくいノンコメドジェニック化粧品など、ニキビのもとに注目した化粧水を取り入れるのもおすすめです。
アクネケアにおすすめの化粧水
プチプライスの化粧水なら、IHADA(イハダ)の「薬用ローション」がおすすめ。肌になじみやすく使いやすい化粧品です。しっとり、とてもしっとりから、好みのテクスチャーを選べます。
ラロッシュポゼの「トレリアン 薬用モイスチャーローション」も、みずみずしいテクスチャーで使いやすい化粧水です。有効成分としてニコチン酸アミドが配合されています。
IPSA(イプサ)の人気商品「ザ・タイムR アクア」は、有効成分トラネキサム酸を配合する医薬部外品です。さっぱりとした使用感が心地良いいですよ。
ノンコメドジェニックなどのアクネケアを目的とした化粧水に変えるだけでは、ニキビを防ぐことはできません。皮脂バランスを整えるためにも、クレンジングや洗顔、乳液でのケアも見直してみましょう。
抗酸化成分配合のビタミンC化粧水でニキビケア
毛穴に溜まった皮脂が酸化すると、白ニキビは黒く変化します。ニキビ跡を避けるためにも、抗酸化成分が配合された化粧水を取り入れてみてはいかがでしょうか。
抗酸化作用がよく知られる成分の一つに、ビタミンC誘導体があります。ビタミンC誘導体を美白成分として配合している薬用化粧水もありますね。
ニキビケアにおすすめのビタミンC化粧水
ドクターフィル コスメティクスの「アクネオ 薬用 リペアローション」は、ニキビの生成過程に着目した3つの有効成分(サリチル酸・グリチルリチン酸ジカリウム・ビタミンC誘導体)を配合。繰り返す大人ニキビをケアしたい人向けの化粧水です。
ビタミンC誘導体コスメのブランドとして知られるトゥヴェール。「薬用ホワイトニングローションαEX」は、シミ・くすみなどの 悩みがある人にもおすすめです。
エトヴォスの「薬用 アクネVCローションⅠ」には、有効成分であるビタミンC誘導体・VCエチル(3-O-エチルアスコルビン酸)が配合されています。ヒアルロン酸や植物性プラセンタなども配合されているので、エイジングサインが気になる肌にうるおい・ツヤを与えたい人にもぴったりです。
白ニキビを見つけると潰したくなりますが、なるべく手で触れないようにしましょう。特に炎症を起こしたニキビを潰すと、雑菌が入って化膿してしまう恐れもあります。
肌を清潔に保ち、優しくスキンケアしてあげてくださいね。
拭き取り化粧水で毛穴詰まりを防いでニキビケア
毛穴部分の角層が厚くなると(角質肥厚)、毛穴が詰まって嫌気性菌のアクネ菌が増殖するきっかけになります。古い角質をケアしたいなら、拭き取り化粧水がおすすめです。
ニキビケアにおすすめの拭き取り化粧水
小林製薬の「オードムーゲ 薬用ローション」は、蓄積した汚れや皮脂を取り除いて肌を清潔に保つ拭き取り化粧水です。160mLであれば1,067円(税込・編集部調べ)なので、試しやすい価格でもあります。
ラボラボはドクターシーラボの毛穴ケアブランドです。拭き取り化粧水「スーパーKEANAローション」にはヒアルロン酸Naや水溶性コラーゲンなどの保湿成分も含まれています。
優しい肌あたりの拭き取り化粧水なら、アユーラの「クリアリファイナーt」がおすすめです。敏感肌なら「クリアリファイナー センシティブ」も検討してみましょう。
拭き取り化粧水は、肌の状態に応じて2~3日に1回ほど使うのがおすすめです。
30代、40代と年齢を重ねるにつれ、肌のターンオーバーが乱れがちになります。ターンオーバーが乱れると古い角質が残ってしまい、ニキビだけでなく、くすみなどのエイジングサインにもつながってしまうかもしれません。年齢に応じた肌悩みのためにも、拭き取り化粧水を取り入れてみるといいですね。
美容のプロに聞く・美肌菌を育てるスキンケア
美容系の雑誌やサイトで、「美肌菌」というキーワードを目にしたことはありませんか?
美肌菌(皮膚常在菌の善玉菌)は、肌が自らうるおい、ツヤ・ハリを保つために必要な存在です。最近では、そんな美肌菌に着目したコスメも増えてきました。
今回、NARITAIは、体質別専門サロン『esthe & make RUBY』オーナー・北川洋子さんに、美肌菌を育てるスキンケアについて取材しました。北川さんのサロンでは、美肌菌に着目したメニューが人気です。
美肌菌のことを知って、日々のスキンケアをレベルアップしましょう。
最近よく聞く「美肌菌」って何?
お肌には、皮膚常在菌と呼ばれる細菌たちがいます。このうち善玉菌のことを通称「美肌菌」と呼んでいます。善玉菌のニックネームみたいなものです。
通常、善玉菌(表皮ブドウ球菌)が20%、悪玉菌(黄色ブドウ球菌)が10%、日和見菌(アクネ菌やマラセチア菌など)70%でバランスが取れている状態です。善玉菌が悪玉菌に勝っている状態なので、日和見菌たちは善玉菌の応援をしてくれます。
日和見菌を味方にするためにも、善玉菌つまり美肌菌を育てるスキンケアが大切なんです。
美肌菌が働くと肌にどんな良いことがある?
美肌菌がちゃんと働いている肌には、主に4つの良いことが起こります。
1.ツヤとハリのある肌になる
美肌菌は、汗と皮脂を食べてグリセリンを作り出します。グリセリンは天然の保湿成分で、化粧品にもよく配合されていますね。
美肌菌がちゃんと育っている肌には、まずグリセリンという天然の保湿膜ができます。グリセリンで保湿されていれば、肌はツヤとハリを手に入れることができるでしょう。
2.肌を弱酸性に保ってくれる
健康な肌の表面は、弱酸性(pH4.49~5.59)に保たれています。これは美肌菌が整っているからです。
弱酸性の肌は乾燥を感じにくいはずです。洗顔後に肌がつっぱることもないでしょう。
乾燥肌やニキビ肌で悩んでいる人は、お肌がアルカリ性に傾いています。アルカリ性の肌は悪玉菌が育っていて、ひどく荒れたりもします。
3.肌の菌バランスを整えてくれる
弱酸性のお肌は「有機酸」を出します。
有機酸には肌の菌バランスを整える働きがあり、これを制菌といいます。つまり、悪玉菌が増えるのを抑えてくれるんです。
美肌菌がうまく働けば、肌に良い循環を生み出すと言ってもいいでしょう。
4.抗炎症作用も発揮してくれる
美肌菌が育っている肌は、よく保湿され、弱酸性で健康的です。
美肌菌の良い循環の中にいる肌は、紫外線や花粉などの外的刺激の影響も受けにくく、炎症を起こしにくい状態にあると言えます。バリア機能がきちんと働いているからです。美肌菌が作る抗菌ペプチドは、外来菌や病原菌の定着や侵入を防ぎ、外敵刺激から守ってくれます。
美肌菌が少ない肌では、アクネ菌やマラセチア菌などの日和見菌が悪さをします。ニキビができたり、肌のかゆみや炎症が起こったりするのも、美肌菌がうまく育ってないためです。
美肌菌ケアのポイントを知りたい
美肌菌ケアに特別高価な化粧品は必要ありません。自分に合った化粧品でケアしていきましょう。
美肌菌ケアはとてもシンプル。クレンジングと洗顔で肌を清潔に保ち、お肌に合わせた充分な保湿を行うことが肝心です。
夜の美肌菌ケア
夜はまず、メイクや肌表面の汚れを丁寧に落とします。摩擦を避けるため、クレンジングはたっぷりと使用し、優しくお顔に馴染ませましょう。洗顔料は、きめ細かい泡を作って、泡を転がすように優しく丁寧にケアしてくださいね。
肌がごわついていると感じたら、古い角質を取り除くケアがおすすめです。ターンオーバーが乱れがちな年齢肌であれば、3日に1回のペースで拭き取り化粧水を使ってあげるといいですよ。
私は、KAIKAさんの「Cell ZENPI ローション」を愛用中です。優しい肌あたりがお気に入りで、肌表面のキメを整えるため、化粧水や美容液の入りを良くするために使っています。
角質を整えるケアが終わったら保湿をしてあげましょう。
美肌菌に必要なのは潤いのある肌環境です。乾燥しているお肌を美肌菌は好みません。保湿ケアでお肌のうるおいをキープしましょう。
乾燥を感じるなら、化粧水を多めに入れてあげてください。パックなどを使って、お肌に充分なうるおいを与えていくのもおすすめです。
美肌菌が働くようになれば、肌は自らグリセリンを作り出せるようになるでしょう。
朝の美肌菌ケア
朝は洗顔料を使わず、水やぬるま湯(34℃~35℃)で優しく洗ってあげてください。
夜のスキンケア後、肌は皮脂を作り出して美肌菌を育てます。それをすっかり洗い流してしまうと、せっかくの天然の保湿成分がなくなってしまって、もったいないです。
水は手ですくい、優しく肌に当てるようにして洗います。20回を目安に、こすらずに洗ってあげましょう。
ただし、ニキビ肌で過剰な皮脂分泌のある方は、朝も洗顔をしてあげるといいでしょう。
スキンケア以外に美肌菌を育てる方法は?
美肌菌が育つためには、腸内環境を整えることが重要です。腸内環境が整うと良い血が作られ、健康な肌を育てることになります。
お肌の美しさを保つためにも、腸内環境を良くする食事(和食や発酵食品)を心がけましょう。質の良い睡眠を取ったり、趣味の時間を楽しんだりすることも、ストレス緩和につながり、腸内環境に良い影響を与えます。
化粧品によるケアも大切です。しかし、内面から健康になることこそが、美肌菌を育て、肌本来の美しさを得る近道になります。
外面と内面の両方から美肌菌を育てていきましょう。
ニキビの原因を知り適切な化粧水選びを
肌質、ケアの目的に合わせて、ニキビにおすすめの化粧水を紹介してきました。自分に合った化粧水選びの参考にしてください。
また、記事内では、ニキビに対する誤解について美容のプロに取材。思春期ニキビと大人ニキビは原因が一緒であること、肌が健康であればアクネ菌は良い働きをするなど、知らなかった
美容のプロ・北川さんには、ニキビケアのポイント、肌を健康に保つための美肌菌ケアについても教えてもらいました。化粧水選びと一緒に、これまでのスキンケアを見直すきっかけにしてくださいね。